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「順番が来る」ということは

  • 2016年10月10日
  • 読了時間: 3分

 MY TURNがもう4回目を迎えます。MY TURNというのはこの4月から始まったマーケット・イベント(という呼び方でいいのかな)で、hanakirinを会場にして、7~8名の作家さんがそれぞれの品物やサービスを出し合います。4月、5月、7月と来て、次の10月24日月曜日で4回目。

 “MY TURN”というのは「私の順番」という意味で、主宰の布作家「あやん」さんのイメージから僕が名前を付けました。このイベントを始めるまではあくまで一介の出店者としていろいろなイベントに参加していた(それだけでも、十分に大変なことなのだけれども)彼女が、先頭に立って、自分の顔で、舞台に上がる「順番が来た」。

 ロゴに使っているこの文字はその「あやん」さん直筆で、本人はそんなつもりじゃなかったのに、僕が強引にぶんどって、ぴぴっとスキャンして、ロゴに仕立ててしまいました。勢いがあっていいなあと思って。フライヤーデザインはこの4回目で大きく変わったけれど、このロゴはずっと変わらず使われ続けています。それどころか、このデザインは明らかにそのロゴの勢いを前面に出すように意図されている。それくらい、僕はこのロゴのことが結構気に入っている。

 フライヤーは見開きになっていて、中を開くと7名の出店者の皆さんの写真、紹介が載っています。写真を配置して、紹介文を書いて、全体のバランスを整える。思うのですが、僕はこうやってフライヤーを作るデザインの仕事をしているけれど、そこでの決定的な要素は、デザインの腕というより、素材としての出店する人の資質です。当たり前のことかもしれないけど。デザインができることは、(あくまで僕のデザインが、ということだけど)その素材がもともと持ち合わせている魅力をなるべく余計な邪魔をしないようにして伝えることであり、それはいわば右から左に物を移すような作業なんですね。それは見かけよりずっと地味で、そんなに創造的でもなく、わりに凡庸な作業です。だから、あなたがこのフライヤーを見て「ああ、素敵だな」と思ってくれたとしたら、それはフライヤーの手柄であるというより、出店する皆さんの魅力です。要らぬ謙遜をしているみたいだけど、こういうのはわりに大事なことだと思っている。

 順番が来て舞台に上がるということは、もちろん、華やかで心楽しいことばかりじゃない。面倒、不安、時には失敗、そういうのがフルコースでちゃんと用意されていて、そういうのに向かい合う「順番」が回ってきたということでもある。そういうのを嫌がって順番をむしろ避ける人もいる。反対に、そういうのにむしろ自分から向かっていくような人もいる。どっちがいい悪いという話じゃないけれど、僕はやはり、後者の方の人に好感を持って応援したくなってしまう。

MY TURN

2016年10月24日(月)11:00-15:00 入場無料

会場=hanakirin(西武拝島線東大和市駅徒歩3分)


 
 
 

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