近くにいる
今週の日曜日に「中小企業大学校東京校」でわりに規模の大きいイベントがあって、僕も「coffeeネコゼ」としてそれに参加するのだけど、そのイベントのスピンオフ企画みたいな形で、「MAP OF NICE NEIGHBORHOODプロジェクト」が立ち上がったのが、確か8月のことでした。
どんなプロジェクトかというと、東大和市に位置する中小企業大学校の周りにある美味しいお店や面白いお店を一枚の地図にまとめて、初めてこのあたりを訪れる人にもわかるように(いい店ほど見つかりにくい、というのは洋の東西を問わない定説ですよね)宣伝しよう、というもので、hanakirinの望美さんがお店を選んで協賛金を募り、「JIMMY SHOES design」としての僕が地図をつくりました。
よくある「商店街マップ」的企画と言えばそうなんだけど、せっかくやるならちょっと違ったものにしたいと思って、ベースの色を黒にしてみました。予算の都合でモノクロ印刷を前提にしていたという条件もあるのだけれども。そして、望美さんの発案で掲載店舗のウェブサイトへのリンクを集めた特設サイトもつくった。QRコードはそこに飛ぶようになっています。はじめは「ウェブサイトなんてつくれるのかな」と及び腰だったけど、やってみたら案外簡単にできたし、つくってみるとこれは実に面白かった。これで味をしめたみたいにして、以降、この「モノクロのフライヤー&特設ウェブサイト」の組み合わせでいくつかの仕事をすることになるのだけれども、そんなことになるとはその頃は知る由もなかった。なにごとも、やってみなければ、ということですね。
掲載店舗はレストランやカフェだけじゃなく、パン屋さんや花屋さんもあるし、文化教室のような場所も入っていて、そんなわけだから僕の私塾「二階の窓」もちゃっかり紛れ込んでいる。どれも自転車や歩きで回れる距離にあって、言うまでもなく、どれも素敵です。インターネットが発展して、物理的な距離を相対化するサービスが当たり前に普及している世の中だけれども、こうして地図にしてみると、やはり、距離的に「近くにいる」ってことは何らかの、替えの効かない意味合いを持っているんだなと、そう実感しました。この近い距離にこれだけの個性的なお店が集まっているということは、この地域の「場の力」のようなものを決して小さくない割合で底上げしているし、そのような目に見えない何かがそれぞれの商いに何かしらの好ましい影響を及ぼしているというのは、確かなことのように思う。
「お店」というかむしろ「人」ですね、もちろん。
サイトはこちら
掲載店舗(順不同)
MOTHERS東大和店・Flower Hanana・タイ食堂カオチャイ・ぱん工房たまいろは・レッスンルームFlower bed・珈琲豆焙煎工房まめ吉・Dried flower natur・hanakirin・学びの公園二階の窓