ちょっとだけ深く
さて、「SAYAMA HILLS DAY」はもう次の木曜日です。「coffeeネコゼ」初の野外イベント出店。会場の狭山公園は空が広い気分のいい場所で、天気さえ良ければ休日をピースフルに楽しめる素晴らしいお出かけ先となること請け合いです。天気さえ良ければ。
この「SAYAMA HILLS DAY 」、coffeeネコゼは2種類のメニューで参上します。1.上等ドリップコーヒー、2.ブレンド自在ハンドドリップコーヒー。「上等~」はこれまでにもお出ししていた「まめ吉」のいい豆使用のシンプルなコーヒー、「ブレンド自在~」はお客さんがブレンドの具合を選んでもらって1杯ずつ僕が淹れるハンドドリップコーヒー。今回初めてやってみる試みです。
「ブレンド自在~」に並ぶコーヒーのラインナップは次の4種類。ブラジル深煎り、コロンビア中煎り、タンザニア深煎り、マラウイ中煎り。産地や焙煎の違いで個性がはっきりと出ているこの4種を、1.シングルオリジン、2.coffeeネコゼ的ブレンド、3.自分オリジナルブレンドの3通りから選んで試してもらうという、面白いと言えば面白い、ややこしいと言えばややこしい、そういうシステムです。何杯か飲み比べてみてほしいので、おかわりがしやすい料金設定になっています。
僕が「coffeeネコゼ」を始めてだいたい半年。それより前からコーヒーのことは好んで飲んでいたけれど、いざ人に出すという立場になってみて、これまでより一歩踏み出してコーヒーのことを考えるようになって、コーヒーという飲み物の面白さがずっとわかるようになりました。もちろん半年なんてキャリアはまだまだ素人商売だし、知っていることより知らないでいることの方がずっと多いんだろうけど、難しく考えないようにすれば、「ただのコーヒー好き」としての僕がこの半年間で新しく覚えたことはあくまで「ただのコーヒー好き」の僕にとって十分興味深いことばかりだし、そういうのを来てくれるお客さん(もちろん、僕より腰の据わったコーヒー通の方もたくさんいるだろうけど)と共有してみることは、わりに楽しいことのように思えたんです。少なくとも、1年前の僕が会場にいたら、きっとそれを喜ばしく思うだろうって。
僕がほんの少しだけコーヒーのことを知るようになってわかってきたこと。それは「ちょっとだけ深く知るだけで、ずいぶん楽しめるようになるのだ」ということです。僕は個人的に、coffeeネコゼ的に、そう思っている。ちょっと深く知るだけで、ずっと親しみやすく、自由に、いろんな味わいを楽しむことができる。そういう「ちょっとだけ深く」というのをいくつか持っていると、生きるのはわりあい面白い。僕が気持ちのいい狭山公園でひとつ提示してみたいのは、たとえば、そういうことです。
2016年11月3日(木・祝)10:30-15:00
会場:狭山公園(アクセス)